embedded OS 2005 6 1
OS(operating system)というと、ウィンドウズを連想するでしょうか。
ちょっと詳しい人ならば、リナックスを思いつくかもしれません。
しかし、そういうOSは、コンピュータの世界では、少数派かもしれません。
基本的に、コンピュータ制御とか、マイコン制御と言われる家電や自動車など、
マイクロコンピュータ(マイコン)制御の機械には、OSが組み込まれています。
ロボットにも、組み込みOS(embedded OS)が入っているのです。
このサイトには、トップページに、「Special edition computer」という特集コーナーがあります。
最近は、忙しくて、更新をしていませんが、
コンピュータに関心がある人には、参考になると思います。
robot OS 2004 3 19
最近は、多くの新聞に、ロボットの記事が掲載されるようになりました。
特に人間型ロボットの記事が多いですね。
ところで、OSというと、ウィンドウズやリナックスを連想するでしょうか。
しかし、ロボットにも、OSが搭載されています。
このOSは、組込みOS(embedded OS)といいます。
なおかつ、リアルタイムOS(real time OS)ともいいます。
この「組込みOS」の搭載例としては、意外に思うかもしれませんが、
自動車のエンジンにも、組込みOSが搭載されています。
これは、エンジン制御システムに使われています。
最近は、自動車制御システムにも使われています。
最新の自動車は、あらゆるものが電子制御となっていますからね。
そういうわけで、高性能の自動車は、
32ビットのマイコン(マイクロコンピューター)を搭載していると聞いたことがあります。
ところで、最新のリナックスは、「組込みOS」を意識したものになってきたと、知人が言っていました。
このように、今後は、「組込みOS」が主流となっていくと思います。
JTRON 2004 3 2
Javaというオブジェクト指向の言語があります。
このJavaの特徴は、「CPUやOSの違い」に影響を受けず、
どのようなCPUやOSでも、動作することを目指したものです。
さらに、利用者に優しいユーザインタフェースを作ることができます。
しかし、問題点があります。
Javaは、リアルタイムという点が苦手かもしれません。
「CPUやOSの違い」に影響を受けないためには、Java仮想マシンを作る必要があるのです。
これでは、リアルタイムを要求されるデジタル家電では、困るでしょう。
もちろん、利用者に優しいユーザインタフェースも必要です。
そこで、「利用者に優しいユーザインタフェース」は、Javaが提供し、
リアルタイムは、「リアルタイムOSであるTRON」が提供するという技術があります。
JavaとTRON(ITRON)のハイブリッドOSが、JTRONとも言えるでしょう。
さて、コンピューターやOSが、利用者から見えている段階は、まだ、過渡期の段階なのです。
将来は、デジタル家電のなかに、パソコンは吸収されていくでしょう。
これからの時代は、リアルタイム性が要求されるのです。
同時に、利用者に優しいユーザインタフェースも、今以上に、要求されるのです。
こうした未来の環境を考えると、JTRONは、将来が有望なのです。
次世代デジタル家電のOSには、JTRONが有望と思います。
21世紀は、「リアルタイム性」がキーワードになるかもしれない。
携帯電話 cell phone 2004 3 13
携帯電話は、まだまだ有望です。
これからも、高性能化・多機能化していくでしょう。
最近の携帯電話は、液晶画面が進化して、従来のものに比べれば、
画面が見やすく、美しいものになりました。
携帯電話は、やがて、デジタル家電のリモコン役となるでしょう。
CPUやOSというと、パソコンを連想するでしょうか。
しかし、携帯電話にも、CPUやOSが搭載されているのです。
携帯電話のCPUは、やがて、パソコン並みの高性能となるでしょう。
携帯電話のOSは、いろいろありますが、これにも、TRONが採用されています。
携帯電話のOSとして、必要な条件は、
「コンパクトであること」、
「リアルタイムであること」です。
TRONは、コンパクトなサイズで、
リアルタイムOSなので、携帯電話には、向いています。
さらに、デジタル家電のOSにも、
「コンパクトであること」、
「リアルタイムであること」が要求されるのです。
巨艦の「ウィンドウズ」や「Linux」を、
デジタル家電のOSにするには、改造が必要です。
TRON 2004 2 27
TRONとは、The Real-time Operating system Nucleusの略語です。
TRONには、いくつかの種類があります。
ITRON 組込み用
BTRON パソコン用
CTRON 大規模通信機器用
JTRON 情報端末用
このように、対象となる機器ごとに、TRONの種類があります。
これは、合理的な考えだと思います。
組込み用からパソコン用まで、全部、カバーするOSにすると、
TRONが「大きなOS」となってしまい、
とても、リアルタイムOSとは、言えなくなるでしょう。